[老化を防ぐの在り方] 
 
 <慢性病は食物からの転化>
     
朝起きると口臭がする、口の中が荒れたり、ネバネバする、目ヤニが出る、尿の色が濃い、便がくさい等といった経験はありませんか?
この様な症状はからだが「病気を発症しないようにしよう」というからだの信号として老廃物、毒素が排出している証拠です。私達日本人のほとんどの人はお腹がすいているいないのにもかかわらず、習慣的に一日3回の食事をごく当たり前のように摂っています。
又、空腹に耐える事のできないのも飢餓意識の防衛本能が根底にあるのかも知れません。
食べ物が便になって排泄するまでに36時間以上という長い時間、腸内に食べたものが滞留していると酸化、腐敗し腸内環境は悪化してしまいます。オナラや便が臭いのはその為で、肥満と便秘が健康を脅かし慢性病の原因ともなります。

全ての体毒は食べ物に始まり、慢性病は食物から転化した毒素、老廃物の蓄積によって準備されたものです。必要以上の食物摂取、つまり食べ過ぎは活性酸素が発生し老化を加速しますので要注意です。

体が疲れやすい、背中が重たい、腰が痛いといった不定愁訴はほとんどの人は認めたくないと思いますが、食べ過ぎによる肝臓による解毒作用のオーバーワークであり内臓疲労を起こしている、からだのイエローカードの危険を大いに孕んでいるのではないかと、私の経験値からの推測です。
   






 
 
 <人間のからだは飢餓に働くと長寿遺伝子が増える>
 
人間の体の中には、太古の時代から必要なものは吸収し、害のあるものは体内で解毒し体の外に排出する機能が備わっています。この働きが衰えたときや食べ過ぎによる内臓の負担は大きく、いつでもどこでも欲しいときに欲しいだけ食べることの状況が根っこの部分である根幹の機能を衰えさせています。 
人間は長い歴史の進化の中で飢餓状態に何度も遭遇しそれに耐えることのできる飢餓遺伝子をもち、節食やカロリー制限をすることによりサーチュイン酵素という長寿遺伝子が増え、病気にならない身体、すなわち永生のできる身体に生まれ変わるのです。

つまり「人間のからだは飢餓に強く飽食に弱い」仕組みになっているのです。
空腹時
(低血糖時)には成長ホルモン、アドレナリン(覚醒集中ホルモン)コルチゾン(ストレス耐性ホルモン)副腎皮質ホルモン(抗炎症、鎮痛ホルモン)が分泌されることが現代医学では解明されています。
したがって空腹時にはストレスに強く、過酷な労働にも耐え、長時間の精神の集中にも耐え、筋肉が柔軟な為転んでも怪我をしにくく痛みにも耐えられ、精神的にも落ち着いて動揺しにくい状態になっています。
空腹は精神的にも肉体的にもストレスから身を守ってくれるのです。
 
















 

   
 <最高にして最良の浄化プログラムは>
 
究極の浄化プログラムは、少しでも長く空腹を我慢、持続させることが基本です。
私達の生活の中で例をあげると、人間は睡眠中短い断食をしているのと同じですから、そこで朝食をとらずに午前中は排泄の器官に血液を集中させ、出すものは存分に出すといった1日のリズムを作ると内臓疲労がなく1日をすっきり過すことができます。

空腹を持続させると、全身の細胞が飢えます。 飢えた細胞が全身の不要物を消費しようと活性、カロリーの補給を止められた血液が、血管内壁に付着した老廃脂肪を消費してエネルギー転換を始める。不要老廃物が蓄積した内臓器官でも、同じ浄化作用が進行します。空腹に耐えることで、全ての器官、五臓六腑が蘇生し、組織間に溜まっていた化膿液が清掃され、病的な細胞が破壊され、有害なウィルスを食い殺す白血球が活性,増加し副腎皮質のホルモンの分泌が高まるのである。

この様に食べ物を一時遮断し空腹に耐えることによってのみ、内臓、血液、血管に浄化作用を与えることができ、自然治癒力が養われるのである。
究極の浄化プログラムは、体調の優れないときや、慢性病で苦しんでいる人、思いっきり自分の体型を変えたいと望む人等1〜2週間も続くことができたら見違えるほどの効果が期待できると同時に、今までとは違う体の変化に気づくことができることと思います。しかし食べ物に対する執着は,人それぞれですから浄化のプログラムや食べ過ぎによる体への負担を感じるかどうか、あるいは健康に対する概念は自分で選ぶしか方法がありません。
 
 
   










 <お粥合宿、スープ合宿>
 
実践でも私達自己整体整食法の指導者は、年に数回2泊3日の研修会に参加します。ほとんどが研修施設の整ったペンション風であったり、山の家風であったりして、およそ旅の風情を満喫したり、温泉につかってのんびりしたり、旅の宿を慰めてくれるような食膳が用意されていることも一切ありません。勿論その宿泊施設は私達ばかりの特殊な団体を迎えるばかりではありませんので、朝食のメニューはしっかり整っておりますし、夕食のメニューなど美味しそうなものが豊富に揃っています。

早朝の無言歩行から始まる研修の内容はともかく、私達の食事の内容をお話しますと基本的には一日二食ですがお粥合宿あるいはお粥断食と呼ばれるもので、このときは朝食はなしで昼食に黒米の混ざった玄米粥に、おしんこあるいは佃煮昆布のみ、夕食はというとやはり玄米粥と胡麻塩だけといった超粗食。別の合宿ではスープ合宿あるいはスープ断食と称するもので、朝食はおわんに味噌汁とお茶なしの水のみ、昼食はなく夕食に小さなスープ皿にトマトスープと水、二日間と半日固形物は一切なしという私達もビックリするような超々粗食である。 

ここまで来ると紛れもなく究極の浄化プログラムで、食もまた禅と考えると、まさに一汁一菜の精進料理しかも禅寺の修行僧並みか又はそれ以上といったところでしょう。私たち自身は通常の生活でも朝食は味噌汁とぬか味噌漬けとお茶等の水分のみで固形物はなし、昼食は弁当持参で玄米食。夕食は消化の良い雑炊や生ゆでのうどんを二人で一袋といった半食分程度ですから、一日の食事の量は一食半といったところです。しかし唯一の楽しみはお米のスープ? あるいはホップの利いた麦のジュース?とつまみ程度位が一番からだの調子が良いようです。
 <胃腸の一日の営み>  










 







 
























 
人間には体のリズムに添った食事法があることをお伝えしましょう胃腸には「消化」「吸収」「排泄」という作業があり、胃腸の働きも一日のバイオリズムがあります。起床直後に肛門で排泄を待っていた便が出ます。これが「起きたて排便」で前回摂取した栄養は肝臓と筋肉、もしくは脂肪に蓄えられ起床時はエネルギーが満タン状態です。さらに睡眠中に全身の細胞から老廃物が回収され尿や便として排泄されるのを待っています。、もっとも大事なのは、腎臓や直腸と言った排泄の器官を十分に働かせることです。

断食をすると強い排泄現象が起こり、朝はどんな健康な人でも、息がくさくなり、目やに、鼻汁、痰、大便、尿などの排泄作用が起きます。起きたて排便の次に第2排便があります。胃壁から「モチリン」という腸の管にこびりついているカスを洗い流す排泄ホルモンで大量の滞留便が下痢状になって排泄されます。ただし、このモチリンは胃の中に食物を入れると分泌されません。又、運動あるいは労働をしている時も空腹が理想です。筋肉や脳は胃に食物が入っていない方が、よく働き、軽いし、強くケガが少なくてすみます。

空腹=力が出ないというのは思い込みと先入観が働いているからです。その反対は食べることによって胃腸に血液を取られ、その分だけ筋肉や脳に流れる血液量が少なく脳は眠くなり筋肉は硬くなり、力が抜け、腰痛や関節を痛めることになります。又、食べてからすぐ動くと消化のために胃に集められた血液が筋肉や脳に送られ、胃が貧血状態を起こし乍らの消化活動をする為に慢性の胃腸病につながるのです。
正午から午後3時ころ迄は満タンでスタンバイしたエネルギーを発散させる為の交感神経が働き、エネルギーを使い切った頃の午後3時くらいに空腹感がやって来ます。この正午から午後6時くらいが栄養摂取には最良の時間帯なのです。この時間帯は体温が1日の中で一番高く、食べた栄養は筋肉や骨やエネルギーになり消化が良く、内臓への負担が軽く済むからです。

夕方から就寝までは食べたものを吸収する時間帯になり、胃腸の営みからすると食物を入れて欲しくないのです。睡眠が始まり、胃の働きが停止すると、吸収された栄養はブドウ糖に変わり、筋肉や骨の成長に回されたり、疲労回復や傷んだ部分の組織を修復し、残りは肝臓や筋肉や脂肪に蓄えられるのです。 重ねて言いますが人間は睡眠中、短い断食をしているのと同じですからそこで朝食をとらず、排泄にエネルギーを集中させる意識のリズムを作る事が大切です。
 
 <自然のカイロプラクティック>
 

自然治癒力は内臓と脳の働きが停止した熟睡中に働きます。午後10時〜午前2時頃は成長ホルモンが活発に動くゴールデンタイムですから、熟睡中に全身の筋肉が脱力して、背骨と背骨のすき間が開き、そこから出ている自律神経や運動神経などが圧迫から解放されて、本人の意識がない間にからだ中の修理や寝返りをしている間に背骨がリセットされ整体作業である自然のカイロプラクティックが行なわれます。

むくみ、滞留便、贅肉などの老廃物の回収をして、昨日の疲れはゼロにリセットする働きをするのです。
ところが夜遅い時間に食事を摂り、胃の中に食物が入っている状態で寝る悪習慣は、頭は睡眠していても胃は必死に消化の為のエネルギー活動をしています。つまり内臓が働いている間は筋肉も緊張したままで朝まで脱力ができませんから朝起きても疲れが取れないまま、睡眠中の自然治癒力が働いているはずが整体もできずに贅肉やむくみ等の老廃物の回収作業が行われず、蓄積したまま、次から次へと貯め込みメタボへと更に追い討ちをかける結果となってしまいます。

老廃物の中でも、とくに滞留便がたまると腰が痛くなったり、ヒザが痛くなったりお尻から足の後ろにかけて痺れたり、痛んだりする坐骨神経痛になりやすく、更に脊柱から出ている神経を圧迫する頭痛、腕の神経痛、後頭部から首すじにかけての違和感、肋間神経痛、背中の痛みや腰の痛みなど
の疾患になっています。お腹が空いていては眠れないという人もいますが、人間の体はこの様な素晴らしい治癒効果があると言うことを知れば少しばかりのお酒や消化の良いつまみは別としても沢山食べる事を控えた方が賢明と言わざるを得ません。

 
 <現代栄養学の非常識>
   
私達がこれまでに実践し体験した中で「理想的な食事法」とは何か、という側面と現代栄養学の常識、あるいは一般的の方法論や従来正しいとされて来た概念も、すべてが正しいと錯覚している部分も含め、今までの経験値からの概念をもう一度見直してはいかがでしょうか。

さて、日本人のほとんどの人が食べて栄養をつけて、運動をして鍛える≠ニいうアメリカ式健康法が最善だと信じているこの間違いが大きな問題点であるという事。現代栄養学は食品を分析し、カロリーやビタミンを計算し、食材分析した結果「栄養があるもの」と称する食べ物が即人間に必要な栄養にはならず、栄養に転換するのは、腸内細菌がそれを分解し、食材の原子を人体に必要な物質へ原子転換し人体に必要な栄養を合成する力を持っているのです。

バランスよく食べないといけないと言う観念から人間だけが色々の種類の食べ物を口にしています。その結果、老廃物の蓄積をくり返し、食物から転化した毒素が慢性病を引き起こしているということです。牛や馬は草しか食べません、しかしあのたくましい筋肉とパワーは草だけで肉体に必要な栄養へとエネルギーの原子転換をしているのです。言い換えると人間に一番必要な食物は穀物です。血液を作ること、骨を育てることビタミンやカルシウム、タンパク質の合成は腸内細菌が活躍しているからに他なりません。
このように考えると食育≠ニ称する「朝食のすすめ」、1日30品目の必要性や、牛乳を取るとカルシウム不足が補われるという、これらの強迫観念が多食化の原因となり肥満やさまざまな病気の原因を作ってしまうのである。又子供がご飯ばかりを食べておかずを食べないという親のなげきも、子供が嫌がる食べ物をいやいや食べさせる大人のおろかさが浮き彫りにされて来ます。更に食べ物に対して、体に良いとか悪いとか偏見を持たないこと、差別をしないことが食べ物に対する感謝の念、自然に対する畏敬の念をもつことが大切なのではないでしょうか。次に運動をしなければとか足腰を鍛えなければいけないと言う観念も逆に筋肉が凝って硬くなり、気の流れが悪くなり、ぜい肉やむくみなど老廃物が排泄できず反対に太ってしまうという悪循環、更に鍛えた筋肉は柔軟性がない為骨折しやすく、けがに見舞われ、関節の老化を早めて筋肉疲労が痛みの原因を作り、食べすぎ、運動のしすぎによる活性酸素で肉体の老化を加速させてしまうのです。

ご存知マリナーズのイチロー選手も食に対するこだわりが人一倍大きく、渡米以来現在に至るまで自宅では朝食は摂らず、つまりブランチと言われる昼食兼用である弓子夫人手作りのカレーライスを毎日毎日食べている。という話に彼の体に対する感覚の鋭さが怪我のない柔軟な体を生み、動きの速いシャープなボディを保つ事ができるのである


<私達が掴んだ理想的な食事法とは>

普段私たちが常識だと思っていることを一度捨てて、つまり自由な心で考えてみる。こだわりすぎず、あるがままの心で生きることや、あるがままの”空”の体で生きることは禅の精神に通じそのためには自分の解釈を持つことであり、常識で考えれば正しいとか間違っていると言うものでなく、あるがままの体の声を聞き感じた通りにすれば良いのではないでしょうか。

私達が理想とする食事法を要約します。基本的には朝食は無しでお茶と味噌汁のみで固形物は摂りません。仕事の日の昼食は玄米のお弁当でそれに見合う質素なおかずで、カロリーとかも一切気にすることなく、ひたすら美味しく食べられられる喜びと感謝の心を持ち、一日で一番体温の高い正午から午後3時頃に済ませます。仕事を終わってからの夕食はあまり遅くならないうちに食べるようにします。夜は酒のつまみと消化の良い雑炊がメインで一般家庭のように豪華な夕食はほとんどありません。休日は午前中に趣味のレッスンに通ったり、ほとんどの用事を済ませ午後からの食事はゆっくりと時間をかけワインを飲みながらのランチタイムに至福の喜びを感じております。従って休日の食事は一日一食で済ますことがほとんどです。また休日は友人たちと食事会を楽しむこともしばしばありますが、夜の外食は控えランチタイムに約束しています。このように私達が整食法を始めて10数年経過している現在も「理想的な食事法」としてごく当たり前に暮らしているのは、自分の体からのメッセージを素直に受け取り、体が心地よいと言って喜んでいること、体が疲れにくいということ、夜は心地よく眠れること、痛みもなく、薬も一切飲まないで済んでいること、病気への恐怖や老化への不安もなく、生きていることが心地よく、仕事が楽しいこと、趣味で始めたレッスンの情熱が未だ衰えないこと、更に食べることへの執着心を持たない淡々とした粗食の暮らしは決して禁欲生活をしているのではなく、メタボとは無縁の自分と妻の二人三脚は実践、体験の哲学から生まれた全てであるという事を終章のメッセージとします。
 
     
トップページ   インフォメーション 八識八芒星って何?  体験グッズ
老化を防ぐ食の在り方 美しい所作は肩甲骨から エコビューティーGORO 
 好きな音楽を聴きながら <エイジングケア整体>  エイジングケアの基本は<パウダークリン洗顔から>

inserted by FC2 system